お薬の処方について
医療機関で検査や治療を受け、ご自宅などでお薬を服用する必要性が生じたときは、院内または院外にて薬剤を処方することになります。
このうち、診察を受けた医療機関でお薬を受け取ることを「院内処方」、処方箋を発行して院外の調剤薬局でお薬を受け取ることを「院外処方」と呼んでいます。これらの方式を医薬分業と言い、以前は院内処方が主流でしたが、1997年頃〜国公立の病院を中心に様々な理由により、医薬分業が進み、現在は75%以上の医療機関が院外処方となっています。
しかし、当クリニックの立地は自然公園法の保護区域となっていて、周囲には多摩丘陵の南平丘陵公園などがあります。
この区域では薬局などの商業施設の建設が禁止されています。
医薬分業が進む以前から、当地で診療をしていましたので、計画的にこの様な状態になっている訳ではないのですが、近隣に薬局がありません。このため、現在も院内薬局による院内処方を行っています。
勿論、ご希望のある患者さんには院外処方を行うことが可能です。
当院の院内処方は根強い人気があります。
院外処方では、診療が終わった後、別の薬局に足を運び、処方箋を窓口に提出し、薬剤師が調剤し、服用時の注意事項などの説明を受け、お薬のお金を支払い、それから帰路につくことになります。
治療直後で疲れているお子さんや保護者の方などにとって、この負担はかなりつらくなることもあるようです。
また受診した医療機関と薬局で支払う診療費を合計すると、金銭的な負担もやや大きくなります。
そのため、当院では院内処方を原則となっています。
院外処方を希望される患者さんについては、そのように対応可能ですので、お気軽に担当医までお伝えください。
院内処方のメリット
- 診療した医療機関でお薬を受け取れます
- 調剤薬局まで足を運ぶ必要はありません
- 患者さんにとってはトータルの医療費が少なくて済みます
- お薬の変更などにも迅速に対応できます
- 処方薬(商品名)が調剤薬局で変更されることはありません
- 診療内容をもとに、より的確な服薬指導を行えます