不明熱診療・不明熱外来
感冒などの一過性の感染症などで発熱をすることはしばしばありますが、数日で軽快します。不明熱とは、原因がわからずに3週間以上にわたり症状が持続する場合をいいます。
国際的な定義として、3回以上の外来検査や3日間の入院検査にもかかわらず診断がつかないもの(DT Durack & Street, Curr Clin Top Dis 1991)となっています。
原因不明の発熱は膠原病疾患や特殊なウイルスなどの感染症、内分泌(ホルモン)や代謝の異常でも認められるため、様々な発熱の患者さんについて検査を行うことができます。
当院では、急性疾患に対処するため、採血による貧血検査、白血球数、肝機能、腎機能、炎症反応などの迅速検査、免疫学的検査、感染症検査などが可能です。また、X線、CT検査などによりスクリーニングと精密検査を行うことができます。必要に応じて、遺伝子検査も可能です。
検査の結果、入院加療などが必要な場合は、連携医療機関や専門医療機関へご紹介いたします。
当院では感染症・発熱患者さん用の外来陰圧診察室があります。当初、感染症が疑われる患者さんはこちらで検査することが可能です。